祈ることが多くの精神修養の最高の行為であるならば、なぜ多くの人が祈りながらあくびをするのでしょうか？ 祈りながらあくびをするとはどういうことでしょうか？

人間や脊椎動物は、胎内にいるときからあくびをしています。

あくびは、退屈で興味がないことを示すため、無作法で粗野な行為と受け取られることもありますが、スピリチュアルな観点から見ると、祈りの最中にあくびをすることは、いくつかの意味を持つ仕草であると知って驚く人も多いのではないでしょうか？

祈りの時にあくびをすることについての様々な信念や解釈について、もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

祈り中のあくびが意味するスピリット

スピリチュアルな文脈では、あくびは私たちを取り巻くエネルギーと直接的に関連している可能性があります。 これらのポジティブまたはネガティブなエネルギーは、私たちの体に入ろうとしたり、体の中に入ったり、私たちの精神性に影響を与えるほど近くにいるのかもしれません。

1.ポジティブなエネルギーとスピリチュアルなガイダンスを招き入れる

あくびをするときに口を開けて息を吸ったり吐いたりすることで、ポジティブなエネルギーやスピリチュアルなガイダンスを受け取るために体を開放することにもなります。 また、幸福感も生まれます。

また、祈りの最中にあくびをすることは、よりマインドフルな存在への道を開くことにもつながります。

2.疲れとストレス

生理的に、人は疲れた時、眠い時、空腹時、ストレスにさらされた時などにあくびをします。 このような状況下で祈りを捧げると、あくびはストレスや緊張から解放されるメカニズムになります。

あくびをしながら深呼吸をすると、口が大きく開き、酸素が大量に入るので、肺がきれいになり、息を吐くときに二酸化炭素やネガティブな波動が放出されます。 そのうち、覚醒状態になり、祈りや瞑想に集中できるようになるでしょう。

また、祈りや瞑想で一生懸命に集中しているとき、集中するために脳がより多くのエネルギー燃料を必要とするため、あくびが多くなる傾向にあることにお気づきでしょうか？

ヘブライ語で精神は「ニシャマ」といい、「息」を意味する言葉でもあります。 ヘブライ人は、祈りの最中にあくびをすることで精神がリラックスすると信じていました。

3.不確実性または不快感

祈りの最中にあくびをするのは、多くの人が不安や不快感、自信のなさを表していると考えています。 祈りの最中に常にあくびをしているのは、その人の精神状態が心配や不安でいっぱいであることを示しているのかもしれません。

あくびをする人の精神状態は、疑いや不安で満たされている可能性があることを意味します。 そう感じたときは、自然の中で過ごす時間を増やし、ポジティブな波動やエネルギーを吸い込むようにしてみてください。

4.神聖なエネルギーを受け取る

目を閉じて頭を下げて祈るとき、あくびをすることで、神や祈る相手の霊的存在からのエネルギーを受け取ることができるのです。

これは、あなたと神との強い結びつきと、あなたの願いや祈りに応えることを意味します。 祈りの最中にあくびをするのは、あなたの祈りが満たされている証拠かもしれません。

祈った後にあくびが治まれば、祈りによって負の波動や邪気が排除されたことを確認できます。

5.ネガティブなエネルギーの解放

祈りの最中にあくびをするのは、息を吐くときにネガティブなエネルギーを放出する意味もある。

祈りはスピリチュアルな悟りや自己啓発のための強力なツールですが、祈りの最中に心が迷うことがあります。 あくびをすることで、ネガティブな気持ちを解放し、神の使命に同調して、過去からの荷物を引きずることなく前に進むことができるようになります。

自分の周りにあるネガティブなものに重きを置かれていると感じたとき、おすすめの方法は、あくびをしてネガティブなエネルギーをすべて放出することで、自分自身が軽くなり、落ち着いていることに気づくでしょう。

6.肯定的な受容のサイン

また、祈りの最中にあくびをすることのスピリチュアルな意味としては、新しいアイデアや経験など、新しいものに対する意欲や情熱が考えられます。 これまで挑戦したことのないことに挑戦しようとする、オープンな姿勢を示すことができます。

7.謙虚さ

謙虚さは祈りとともに実践される美徳です。 祈りの最中にあくびをすることは、神の前での謙虚さを象徴しているという説があります。 実際、祈りの最中にあくびをする人は、あまりあくびをしない人に比べて霊格が高くなる傾向があるという報告もされています。

8.退屈な時間

あくびは、人の不安な状態を示すこともあれば、退屈な状態や起こっていることに興味がないことを意味することもあります。

眠いわけでも疲れているわけでもないのに、パートナーと一緒にいるときにあくびが止まらないのは、二人の関係が以前ほど盛り上がらないため、退屈に感じているのかもしれませんね。

あくびは、あなたがその関係に満足や満足を感じていないというシグナルを、あなたの精神が送っているのかもしれません。 この精神的な目覚めに耳を傾けることで、状況を別の視点から見ることができ、適切な対処法をとることができるようになります。

9.レット・ゴー・アンド・レット・ゴッド

スピリチュアルな世界では、あくびは手放しの象徴とされ、神様に委ねることで、神聖な休息と安らぎを与えてくれると信じられています。

あくびをしながら祈るということは、解決できないような困難な状況に陥ったとき、神に絶対的な信頼を置くということです。

問題や悩みを手放し、善き神に委ねることで、解放され、心の安らぎを得ることができるのです。

10.マイナスエネルギー

家族、友人、同僚など、同じ人の前で必要以上にあくびをする場合、その人にエネルギーを奪われている可能性があります。

また、何十回もあくびをするのは、その人のネガティブなエネルギーが強く、あなたの霊性に影響を与えている可能性があります。 その人と距離を置いたり、浄化のための儀式を行うことで、ネガティブなエネルギーやあくびを止めることができるでしょう。

11.酸素不足

ヨハン・デ・ゴーテル（1755年）は、あくびをすると脳内酸素化のための血流が促進され、脳貧血に対して脳の酸素化が進むとした。 しかし、現代科学ではこの仮説は不正確であるとされている。 この研究では、被験者の呼吸数には抑制は見られなかった。

ヒポクラテス（1595年）が唱えた学説の一つに、「風は万病のもと」というものがある。「アポプレクシスのあくびが続くのは、空気がアポプレクシスの原因であることを証明している」と指摘したためだ。

12.差し迫った危険

本能が危険な状況にあると判断したときに、あくびをする人がいます。 これは、ストレスが多いときにも言えることです。

この精神的な合図に耳を傾けると、潜在的な危険やストレスの多い状況に合理的に対処することができ、適切な準備をすることができるようになるのです。

13.祈りの時のストレス

祈りは神と交わる時間ではなく、むしろ義務であると考える人もいます。 そのため、長い祈りを捧げたり、詩篇を読んだり、その内容に集中することは、精神的なストレスになることがあります。

自分のしていることを受け入れてくれないと、二重の負担になり、集中するための努力が必要になります。 脳はそれに応えて、神経伝達物質のドーパミンを放出し、やる気と集中力を高めることができます。 また、不安を軽減するオキシトシンの放出も促すことができます。

14.ディストラクション

祈りや瞑想をしているとき、人はリラックスした状態にあります。 このとき、身体や精神は悪霊の誘惑を受けやすい状態です。 あくびを繰り返すと、祈りや礼拝から遠ざかってしまいます。 また、そのことに気がつくと、不安や恐怖心が生まれ、さらにあくびが出るようになってしまいます。

アラブ諸国では、あくびはサタンが体内に入るサイン、くしゃみはサタンが体から離れるサインととらえ、1921年にピエール・サンティヴが研究した結果、このようになりました。

15.バトル・オブ・エナジー

祈るとき、あなたは自分のエネルギーと意識を神に集中させようとしています。 しかし、この上向きの流れに逆らうように、あなたの身体と意識は下向きに引き込まれています。 このような綱引きが続くと、肉体的にも精神的にも消耗し、眠気やあくびを感じることがあります。

あくびをしながら深呼吸をすると、神経系のバランスがとれて落ち着くので、祈りや瞑想のときに集中力が高まります。 また、注意力が高まり、精神的にクリアになります。

16.宗教的信条

ローマ教皇グレゴリオの時代（西暦590年頃）、ヨーロッパではブブ・ペストが流行し、人々はあくびをすると命取りになると考え、あくびの際に口の前で十字のサインをする習慣ができた。 股間に発症したブブで男性が突然死ぬとき、くしゃみやあくびの際に魂が体から離れるといわれていた。

オーストリアでは、年配の人があくびをする赤ちゃんに十字のサインをすることで、口から病気や不運が入るのを防ぐとされています。

モロッコの人々は、サタンが体に入り込むのを恐れて、開いた口に手を当てます。 また、サタンが大きく開いた口の中に放尿すると信じていました。

また、インドではあくびをすると魂が抜けると信じられており、口の前に手を当てて「ナラヤン！」と言うのが一般的な習慣です。

古代マヤ文明では、あくびは人の潜在的な性的欲求を反映すると考えられていた。 W. Seuntjensは、「ストレッチあくび症候群」の意味的・語源的な意味は「欲求・憧れ」であるという格言を作り上げた。

テイクアウェイ

あくびは、単なる生理的な機能ではなく、精神的な意味合いもあり、さまざまな迷信や文化的な慣習に根ざしていることがあります。

あくびの霊的な意味を知るには、あなたが今、人生で経験していること、つまり人間関係、仕事、精神的な成長など、心や精神を占めているものは何なのかを考えてみるとよいでしょう。

あくびが出るきっかけを分析することで、今この瞬間にあなたの精神性に影響を与えているものが何なのか、答えを出すことができます。